黄金比と白銀比
2014年04月10日 07:54
黄金比とはオウム貝に代表される有名な「1:1.618…」という比率である。一方、白銀比は黄金比に並んで有名な「1:1.414…」という比率になっており、身近なところではA4用紙などプリント用紙に使われている。黄金比は自然界に多いが、白銀比は人工物に多いとされる。
また、黄金比は西洋のデザインに多い比率で、白銀比は東洋のデザインに多い比率と言われている。私たちが美しく感じる比率には、地域文化による微量な振幅はあるようだが、2つの比率を平均すると、おおよそ「1:1.5」になる。
つまり、整数比にすると「2:3」に近い構造が美しく感じるデザインということだろう。音楽でもピュタゴラスが最初に発見したよく響き合う2音というのは、ドとソで2:3の周波数比になっている。古代ギリシアから続く数による音楽は、私たちに共通の美を感じさせる科学と言えるように思える。