音楽の三要素

2014年04月12日 09:54
音楽の三要素というと、リズム・メロディ・ハーモニーと言う人が多い。
西洋の伝統的な芸術音楽を中心にあてはめられた考え方であるが、学校の教科書でもそのように教えていたからである。
日本の教科書では西洋近代化の流れに基づき日本音楽ではなく、しばらくは西洋音楽だけを教えていた。
それは、もちろん西洋の音楽が数学を原点としており、数のように共通に捉えられるという考え方からだったろうと思う。
今は日本の伝統音楽や他の地域の音楽も取り入れられているので、社会科の日本史と世界史、といったように区別して学ぶことができる。
しかし、共通の要素として「リズム・メロディ・ハーモニー」というのは、少々難しいような気がする。
私の思う音楽の三要素とは、以下のようなものである。
1)周期を持っていること
2)抑揚を伴っていること
3)音響効果を期待すること
「音」ではなく「音楽」とするからには、やはりある程度人工的な側面を持っていなければならない。
例えばうたを伴わない音楽、楽器を使わない音楽、いずれにしろ、それらが必ず意図するものがあると思う。
音楽の成立要素とは、「音」から「音楽」へと昇華するために付加されたものだと私は考える。
これらを根幹と思うと、パルスを感じ、抑揚を享受し、音響効果に感動するならば、世界中にあるいろいろな民族音楽も共有する要素になるように感じる。